各シートには6点式シートベルトが装備されています。構成部品は次のとおりです。

  • 2 本の肩ベルト 1
  • 2 本のサイドベルト 2
  • 1 個のロッキングユニット 3
  • 2 本の股ベルト 4

肩ベルトはバックルのサイドベルトに取り付けられています。股ベルトはロッキングユニットに取り付けられています。

安全のため走行時には必ずシートベル トを着用してください。また各国の安全規格に従ってベルトの着用義務を果たしてください。

エンジンを始動させる前に、運転席のドライビングポジションの調整を行い、そして、全乗員の安全性が最大限確保されるよう、全員のシートベルトの調節を行います。

ドライビングポジションの調節

  • シートに深く腰掛けます(コートやジャケットなど脱ぐこと)。背中が正しい位置に収まるようにするために、深う座ることは非常に大切です。
  • シートベルトとペダルの位置を調節 します。ペダルを深く踏み込める位置を確認し、それより後方にスライドしないようにしてください。
  • ステアリングホイールの位置を調節します。

ベルトの調節

発車する前にシートベルトを調節してください。方法:

  • シートに座ります。
  • テンショナ A を持ち上げ、関連ベルトの端部 6 を収縮させる方法で肩ベルト 1 を緩めます。
  • テンショナ B を持ち上げ、関連ベルトの端部 6 を収縮させる方法でサイドベルト 2 を緩めます。

注: テンショナ AB は自動的に元の位置に戻ります。

背もたれにしっかり背を着けて着席し、ロッキングユニット 3 をへその下に配置したら、2 つあるバックルの各々を、ロッキングユニット 3 上の対応するバックル内にロックします。

ベルトの締付けをきつくするには、端部 6 を強く引きます。テンショナ A の位置は、胸筋の上でなければなりません。そうならない場合は、肩ベルトの長さを調整してから、テンショナ A を下げます。

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ベルトの調節が正しくないと、事故の際にケガの原因となります。

妊娠されている女性が車両を使用することは、あまりお勧めしませんが、乗る場合は妊娠中でも必ずシートベルトを着用しなければいけません。

この場合には、シートベルトで腹部に圧力がかかり過ぎないようにしますが、決してたるませないでください。

ロック

レバー 5 が「下げ」位置にあるか確認します。肩ベルト 1 のバックルを、ロッキングユニット 3 の対応するバックル内にロックします。各ベルトを引っぱってロックしていることを確認します。

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シートベルト、シート、固定具など、もともと車両に装備されているシステムは絶対に改造や加工をしないでください。

  • シートベルトをたるませるためにピンやクリップなどを使用しないでください。シートベルトが緩すぎると、事故が起きたときに負傷に繋がります。
  • 絶対に肩ベルトを腕の下や背中に回さないでください。
  • 同じシートベルトを複数の人間で使わないでください。また、乳幼児やお子様を膝の上に乗せてシートベルトを装着しないでください。
  • シートベルトがねじれていてはいけません。
  • 事故後は、シートベルトを点検し、必要であれば交換してください。同様に、摩耗の兆候がある場合は、必ずシートベルトを交換してください。
  • シートベルトのロッキングユニットに異物が挟まっていないか確認してください。挟まっているとベルトが正しく機能しない可能性があります。

ロック解除方法

レバー 5 を傾けます。ベルトがロッキングユニット 3 から引き出されます。レバーが下位置に戻るか確認します。股ベルトはロッキングユニットから外せません。