A290
はじめに
アクセルを放すと、車両は回生ブレーキを使用して減速します。
このエネルギーはすべて、トラクションバッテリーを充電するために電気に変換されます。
ステアリングホイールコントロール2を使用して、回生ブレーキを増減できます。
warning
回生ブレーキは、どのような場合でも、ブレーキペダルの代用として使用しないでください。
tip
一定の条件(完全に充電されたバッテリーが熱すぎるか冷たすぎる、エンジンが高温になっている、など)では、回生ブレーキシステムの性能が制限され、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキが減少します。
インストルメントパネルのパワーメーターインジケータ1に、使用できると見込まれる回生ブレーキが表示されます。ただし、ブレーキペダル使用時の制動能力は維持されるため、車速を制限することができます。
回生ブレーキシフトコントロール 2
タッチコントロール2を使用して、回生ブレーキレベルを変更することができます。
- コントロール2をAに向かって回し、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキを上げます。
- コントロール2をBに向かって回し、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキを下げます。
コントロール2で選択したレベルは、アダプティブクルーズコントロール機能が作動している間は機能しません Stop and Go アダプティブクルーズコントロール。
回生ブレーキ制御による走行
回生ブレーキレベル
コントロール2を使用して選択されたレベルに応じて、インジケーター3に回生ブレーキレベルが表示されます。
- C: スムーズで経済的な運転を実現する「フリーホイール」レベルで、既定では、Saveモードを選ぶとこのレベルになります。より先を見越して運転する必要があります。
- D: アクセルペダルから足を離すと軽いエンジンブレーキが掛かるレベルで、既定では、NormalモードやSportモードを選ぶとこのレベルになります。
- E: アクセルペダルを離したときに中エンジンブレーキになります。
- F: アクセルペダルから足を離すと強いエンジンブレーキが掛かるレベル。
- G: アクセルペダルから足を離し、One Pedal機能が作動すると、非常に強いエンジンブレーキが掛かるレベル。
注: エンジンを停止すると、回生ブレーキのレベルは記憶されますが、One Pedal機能については記憶されません。
One Pedal 機能
装備車両では、One Pedal機能が、主にアクセルペダルを使用して、市街地や交通量の多い場所での運転を容易にします。
アクセルペダルから十分に足を離すと、車両が完全停止するまでこの機能がブレーキをかけます。
アクセルペダルから足を完全に離すと、エンジンブレーキレベルがきわめて高くなります。
アクセルペダルを十分に踏むと、速度が回復します。
作動
D位置の状態で、制御装置 2 を A 方向に「One Pedal 起動しました」というメッセージが表示されるまで回します。ワンペダル機能が有効化されると、その証として、ワンペダル機能警告灯 3 が点灯し、ビープ音が鳴ります。
tip
One Pedal機能では非常停止できず、機能の使用中には制動性能が制限されます。
warning
このシステムは運転時の安全性を補助するもので、この機能は、車両を常時コントロールする責任があるドライバーに代わって注意するものではなく、補助的に注意喚起するのもです。
注: 車両が静止しており、「One Pedal」機能が有効化されている状態でレバーをD位置にすると、ブレーキペダルから足を離しても車両は動きません。
スタンバイ化
ワンペダル機能は、RかNにするとスタンバイ状態となります。
ワンペダル機能警告灯がインストルメントパネル上に灰色表示されます。
注:Dの状態で R位置にすると、車両が静止中でも、ブレーキペダルから足を離すとすぐに(アクセルペダルを踏まなくても)車両は前進します。
D位置にシフトすると、車速がおよそ 10 km/h を超えた時点で機能が再作動します。再び有効化されたことを示すため、ワンペダル機能警告灯が白色表示されます。
注:
- パーキングブレーキは、車両が約 3 分を超えて静止状態になると自動的に掛かります。
作動解除
この機能を無効化するには、次のように操作します。
- 走行中の場合は、制御装置 2 を B 方向に回します。
- 静止中の場合は、ブレーキペダルを踏んでから制御装置 2 を B 方向に回します。
「One Pedal 解除しました」というメッセージがインストルメントパネル上に表示されます。無効化を示すため、ワンペダル機能警告灯 3 が消え、ビープ音が鳴ります。
この機能は、エンジン始動/停止ボタンを押してエンジンを停止した場合、自動的に無効化されます。機能が必要な場合には、再始動後に再作動させる必要があります。
作動制限
- グリップを得にくい路面(凍結路面、積雪路面など)では、第 1 レベルである C または D を用い、ブレーキペダルも併用して、徐々回生ブレーキ制御による走行に制動および停止できるよう操作することをおすすめします。
- 急勾配の場所では、アクセルペダルから足を離しOne Pedal機能を使うだけでは車両を十分に静止できない場合があります。ブレーキペダルを踏むか電動パーキングブレーキを作動させ、車両が静止するか確認します。
作動異常
システムが作動不良を検出すると、「One Pedal 要点検」というメッセージがインストルメントパネル上に表示されます。この場合、機能は使用できなくなります。正規サービス工場にご連絡ください。