作動

シフトレバーを「後進」位置にすると、車両後部にあるカメラ 1 が、車両後方の模様を、3 本のガイド線345(固定ガイド線、可動ガイド線、トレーラーガイド線)を用いてマルチメディア画面 2 に表示します。

このシステムは、その動作にいくつかのガイドライン(軌道のための移動体および距離の固定)を使用する。赤の部分に達したら、バンパーのイメージを参照して、正確に停車してください。

固定ガイド線 3

固定ガイド線には、次のような、車両の後方における距離を示す色付きのマーカー ABC が含まれています。

  • 車両からの距離が約 30 cm であることを示す (赤色)。
  • 車両からの距離が約 70 cm であることを示す B(黄色)。
  • 車両からの距離が約 150 cm であることを示す C(緑色)。

このガバリは固定したままで、車輪が車両と平行していれば車両の軌道を示します。

可動ガイド線 4

この線は、マルチメディア画面 2 上に青色表示されます。ハンドルの切れ角に応じて、車両の軌道を示します。

トレーラーガイド線 5

この線は、マルチメディア画面 2 上に青色表示されます。ハンドルの切れ角に応じて、トレーラー牽引装置の軌道を示します。これにより、ドライバーはトレーラーの牽引ヘッドにできるだけ近い牽引装置を配置することができます。

« トレーラビュー »

トレーラーが連結されている場合、シフトレバーが「前進」位置の状態で、マルチメディア画面 2 上の「車両」領域内で「カメラ」メニューを押すと、カメラ 1 が、車両後方の模様を約 30 秒間にわたり送信できる状態になります。

設定

ガイド線を追加または削除したり、カメラの画像設定(明るさ、コントラストなど)を調整したりするには、シフトレバーを「後進」位置にした状態でマルチメディア画面 2 から「設定」ボタンを押します。

詳細については、マルチメディア機器の取扱説明書を参照してください。

tip

カメラのレンズが汚れや泥、雪、結露などでふさがれていないか確認してください。

Zoom auto」機能

車両の背後で障害物が検出されると、「Zoom auto」機能により現在のディスプレイがトップリアビューに切り替わります。

Zoom auto」機能を有効化または無効化するには、マルチメディア画面の説明に従います。

tip

スクリーン上には、反転した映像が映ります。

フレームは、平面上に投影された表現です。地上にある物体を無視し、ガバリがその上に重なった状態で映し出されます。

スクリーン上に、物体がゆがめられた状態で映ることがあります。

光度が強すぎる場合(雪、車両に直射日光が当たっているなど)、カメラの視覚が妨害されることがあります。

トランクが開いているか、誤った方法で閉まっていると、「テールゲート 開」というメッセージが表示されます。

作動異常

シフトレバーが「後進」位置の状態でシステムが作動不良を検出すると、マルチメディア画面 2 が一時的に暗転します。

これは、カメラまたは画面に影響を与える故障(クリア、固定画像、通信の遅れなど)によって引き起こされる可能性があります。

暗転画面の一時的な表示が続く場合は、認定ディーラにお問い合わせください。

warning

この機能は補助的機能です。したがって運転されるときは、お客さまの責任において慎重に運転しなければならないことを忘れないでください。

ドライバーは常に集中して細心の注意を払って運転してください: 車両の付近に子供、動物、べビーカー、自転車、石、柱などがいないことを確認します。

推定される距離と実際の距離の相違

きつい上り勾配での後退

固定ガイド線 6 の示す距離が実際よりも近くなります。

画面に表示される対象物は、斜面では実際にはより遠くにあります。

具体例を挙げると、画面の D 位置に対象物が表示されている場合、対象物が実際にある場所は E であり、そこまでの距離が実際の距離となります。

きつい下り勾配での後退

固定ガイドライン 6 の示す距離が実際よりも遠くなります。

したがって、画面に表示される対象物は、斜面では実際にはより近くにあります。

具体例を挙げると、画面の G 位置に対象物が表示されている場合、対象物が実際にある場所は F であり、そこまでの距離が実際の距離となります。

突き出た対象物に向かう後退

画面上では、位置 H が位置 J より遠くに見えますが、実際には、位置 H と位置 K と同じ距離にあります。

固定ガイドラインおよび移動ガイドラインによって示される行跡では、対象物の高さは考慮されていません。位置 K に向かって後進すると、車両が対象物に衝突する危険もあります。