A290
はじめに
車両に装備されている場合、エマージェンシーコール機能を使用することで、事故時または疾病時に、自動または手動で(課金なしで)救急サービスに電話し、救急サービスの現場到着までの時間を縮小することができます。
注意: エマージェンシーコールは次の場合に作動します。
- 2Gおよび3G通信インフラストラクチャが整い、システムと互換性のある関連するテレマティック緊急サービスの対象になっている国にいるとき。
- 車両が走行中の地域のネットワークの通信範囲に応じて異なります。
目撃した事故を報告するためにエマージェンシーコール機能を使用する場合、救急サービスが車両の位置つまり報告する事故の位置を特定できるように、交通の状態に応じて、停車することになります。
国 や地方自治体の規則に従って処理して ください。
tip
事故を目撃した場合、または気分が悪くなった場合、緊急事態に巻き込まれた場合にのみ、エマージェンシーコールを使用してください。
- 1.
システム作動警告灯:
- 緑色: 作動中(ネットワーク利用可能)。
- OFF: 停止中(ネットワーク利用不可)。
- 赤: 作動に不具合あり。
- 緑点滅: コール中。
- 2.
「SOS」ボタン。
- 3.
マイク
- 4.
スピーカ(車両に応じて異なります)。
コールは常に次の方法で実行されます。
- エマージェンシーサービスへのコールが開始されます。
- 事故に関連するデータ(メーカー情報、コール時間、最終所在地、車両の方向など)が送信されます。
- エマージェンシーサービス担当者との音声通信が行われます。
- 必要であれば、緊急サポートに電話が掛けられます。
エマージェンシーコールには次の 2 つのモードがあります。
- 自動コールモード。
- 手動モード。
作動
自動コールモード
システムが起動すると、自動モードが作動します。
エマージェンシーコールは、保護装置(シートベルトプリテンショナー、airbag など)の作動を必要とした事故発生時に自動的に起動します。
warning
事故の発生時には、場所と交通の状態が許せば、必要に応じてコールセンターにすぐに応答できるように、できる限り車両に近い場所に留まってください。
手動コールモード
このエマージェンシーコールは次の方法で開始できます。
- ボタン 2 を 3 秒以上長押しします。
または
- ボタン 2 を 10 秒以内に 5 回押します。
誤ってボタンを押してしまった場合は、コールセンターにつながる前であれば、ボタン 6 を約 2 秒間長押しすることで発信をキャンセルできます。
通話の確立後は、コールセンターのみが通話を終了できます。
作動異常
状況(バッテリー不足など)によっては、緊急通報が実行されない場合があります。
システムが機能の異常を検出すると、警告灯 1 が 30 分以上赤く点灯します。できるだけ早く正規サービス工場にご連絡ください。
tip
システムは、専用バッテリーで駆動します。バッテリーの寿命は約 4 年間です(消耗時には警告灯 1 の点灯によりドライバーに対し警告されます)。
メーカーにお 問い合わせください。
tip
エマージェンシーコール機能を使用しない場合、システムは追跡できず、持続的な監視下に置かれません。データは、自動的かつ継続的に削除され、システムでは車両の最後の 3 位置のみが保存されます。
国の法律に従って、データは緊急通報の際にのみ送信されます。コールセンターに送信されるデータは、所在国で適用される個人データ保護法に従って扱われます。システムは、アクティビティ履歴データを 13 時間のみ記憶します。
車両のオーナーは、データに対するアクセス権を持ち、データの修正、削除、ロックを要求できます。
warning
システムの安全および適切な動作を確認するために、バッテリに対するどのような作業(取り外し、接続の解除など)も適格な技能者が実施する必要があります。
重大なやけどまたは感電の危険性があります。
メンテナンス資料に記載された交換間隔に(超過なく)従う必要があります。
バッテリーは専用タイプです。同型のバッテリーと交換してください。
正規ディーラにご連絡ください。